Takonosuke’s diary

 editor&writer バラの庭作り、そして釣り。東京ときどき信州在住。

春です。バラのレッスンをしましょう。おさはち(小山内健)先生の漫才調講習会、始まり、始まりぃ。

f:id:Takonosuke:20190224193827j:plain

おさはち先生のバラ講座は、漫談調で爆笑のとともに展開する

 

■近くのホムセンに、おさはち先生がやってきた

今回はバラのお話。ここではまだ語ってはないテーマだが、タコの介にとっては釣りと同じくらい大切だ。

信州生まれ、東亰育ちのタコの介。以前からこてこての関西人とか関西弁がどうも苦手。いや、関西の親しい友人はたくさんいるので、これはタコの介の勝手なイメージだ。そんな関西人を今回は間近に見てしまい、タコの介としては「いったい、どうしたらいいんだ」状態に陥ったことをまずお知らせして、今回のコラムを始めたいと思う。

タコの介が出かけたのは、東亰都多摩市の唐木田というところ。唐木田駅小田急多摩線の終着駅。駅の目の前に巨大な「ケイヨーD2唐木田店」がある。そう、ホムセン。正式にはホームセンター。南大沢の自宅から電車で20分だ。

今日は待ちに待ったおさはち先生のバラ講習会がここである。おさはち先生は、その豊富なバラ栽培の経験、知識を生かして講習会などで人気を博している。とくに40代以上のバラマダムたちに。会場は室内の休憩コーナーだが、30分前で椅子は満席寸前。タコの介はなんとか片隅のひとつを確保した。立ち見も出てお客の数は60人以上になっている。

そのなかで男は数人。マダムに付き合って来たお父さんたちだ。タコの介は単独。異質感満載である。しかもメモ帳にカメラスタンバイのスマホを用意している。

f:id:Takonosuke:20190224194314j:plain

おさはち講座の案内 バラはどうも男には似合わないなぁ

 

■「バラは人間と同じです」

パチパチ! おさはち先生が登場。さっそく語りはじめた。
「ぼくは関西人です。吉本系のバラ芸人です。所属は京阪園芸ですが、芸人の方の京阪演芸です。笑いを取ってなんぼです!」

これで会場はドッカーンとなった。さすがにつかみは上手い。
バラの話となると具体的で的確だ。今年は暖冬。バラもそう思っている。彼らはカメやトカゲと同じで気温に敏感に動き出す。赤い芽が弾けて葉っぱが出るのはもうすぐ。「みなさん、剪定は終わってる?」とバラ愛好家をドキリとさせた。やってないよー。

こうして、おさはち先生はみずからバラになって「うーん、あったかいな。もうちょっと葉っぱを伸ばそ。あれ? 緑のぶつぶつがいっぱい付いて来た。なんだ?」それは憎きアブラムシだ。

笑いを連発させて、おさはち先生のバラ漫談が30分の時間オーバーで終わった。タコの介が最初におさはち先生に会ったのは、4年前の一本木公園のバラ園だった。信州の中野市にある。レッスンが終わり、質問のコーナーになった。タコの介は手を上げた。

「バラゾウムシを何とかしてください」

そのとき、おさはち先生はちょっと口ごもった。バラゾウ君は厄介な害虫で極小の甲虫類。薬剤も効きにくい。ヤツは地面からせっせと高いバラの枝の先端まで上り、大切な蕾だけを貪り食う。ヤツに食われるとバラの花はクタッと萎れておしまい。

バラには四季咲きと一季咲きがある。タコの介は一年で一回しか出会えない一季咲きのバラが好きだ。一季咲きにはタコの介が愛するオールドローズが多い。その一期一会のようなオールドローズを食って、お終いにするんだよ。許せると思う?

おさはち先生の答えは「効く薬剤もあるけど薬剤散布は嫌いでしょうから、最後の手段、手で取って下さい。いわゆる『テデトール』です」

やるね。先生。

「バラは人間と同じです。暑いとき寒いとき、お腹がすいたとき、疲れたとき。そんなとき、みなさんはどうします? パラも同じように手当てしましょう」

タコの介は存分におさはちワールドを愉しんだ。病を得ているタコの介。あと何回先生のバラ漫談を聞けるのだろうか。

 

f:id:Takonosuke:20190224194631j:plain

先生サイン入の『New Roses』 いまのバラの動向が分かる専門誌